建築業界には元請業者といっても、ハウスメーカーのようにしっかりと、 営業、施工管理、顧客管理行う業者もいれば、 営業だけを行い、実際の施工に関しては、工務店や施工業者にマル投げをしてしまう 営業業者も存在します。
この2つの元請業者は、実際には現場で施工をすることはなく、工事自体は地元の工務店や職人さんに依頼をしています。 この元請業者から実際の施工業者に工事が依頼されるまでに、介入する業者をマル投げ業者といいます。
マル投げ業者や必要以上の仲介業者の存在は、 お客様の工事代金から「削ることのできない施工費用」までを削ってしまうことが多く、実際の施工業者が手を抜かなくてはならないような状況をつくりだしてしまいます。
工事代金の40%ぐらいしか施工費用に回されないケースは珍しいことではありません!
天候不良によって工期が間に合わない!ということが建築業界では多々あります。 そのような時、元請業者の監督は「なんとか工期までに間に合わせてください。」といいますが、新築なら何千万、リフォームでも1千万近くもお客様が負担しているのに、現場監督は必ず突貫工事をするように要求してきます。
もちろん、お客様との約束を守ることは大事なこと!おろそかにするつもりはありませんが、突貫工事を行って、手間をかけずにパッパッっと工事を終わらせてしまうことは、絶対によいことではありません。
突貫工事では、絶対に質の高い工事をすることはできません。 営業マンは、お客様に怒られるかもしれませんが、しっかりとお詫びをして、事情を説明し、罰則金を払っても突貫工事をしなくてすむようにすることが、本当にお客さまを思った行動だと私たちは考えています。
手抜き工事をなくすためには、 実際の施工は誰が担当するのか、また、どのような請負体制のもので工事を行っていくのかを、契約段階で業者に確認を取る必要があります。 必要以上の仲介業者やマル投げ業者を排除することで、不当に施工費用を削られることはなくなり、施工業者の手間をしっかりと確保することができます。 また、施工業者に直接仕事を依頼しても安心してはいけません。 なぜなら、安い値段で引き受けてメンテナンスをしなかったり、 高い工事代金を請求したり、他の業者に仕事を投げてしまうこともあるからです
職人さんや施工業者に、仕事を依頼するのが不安といわれるのはそのためです。 続いて、建築業界の無駄なコストを削減するためのポイントをご確認下さい!